Challenges of fourth representative
四代目辰巳博康の
取り組み

  • 私は、OEMの職人仕事(木柄の製造)をしながら、
    その技術を活かして木工作品・活動を行っています。
    日々の職人仕事で感じたことや自分のアイデアを、
    形にして世の中にアウトプットし
    他者とコミュニケーション出来る事は、
    私の何よりのモチベーションになっています。 I work as an OEM craftsman specializing in the manufacturing of wooden handles. Using the skills from my daily craftsmanship, I also create woodworking pieces and engage in related activities. Being able to shape my ideas and feelings from my craft into tangible outputs and communicate with others through them is my greatest motivation.
  • 私の思う辰巳木柄製作所の魅力的な働き方を自らが行い、
    その行いの集積が新たな木柄職人の像が生まれ、
    私と一緒にあゆんでくれる人が現れると信じて
    多岐にわたる活動に取り組んでいます。 I am committed to embodying what I believe is the attractive working style of Tatsumi Wooden Handle Manufacturing. Through the accumulation of my efforts, I aim to create a new image of a wooden handle craftsman. I believe that this will inspire others to join me on this journey, and I engage in a wide range of activities to achieve this vision.

辰巳博康Hiroyasu Tatsumi

1996年1月14日生まれ。大阪府堺市出身。神戸芸術工科大学 環境・建築デザイン学科 / 同大学 修士課程修了。大学に入学当時は、建築家を目指し建築設計を学ぶ。様々な設計課題を通した上で、学部最終課題にてランドスケープ・まちづくりの専門家の元で、地場産業と建物や町の関わり方を再構築する提案をした。修士課程でも同じ内容に取り組み修了。2020年に辰巳木柄製作所に入社。

若手職人の可能性を広げる
縦積み工場の構想

学生時代からの研究テーマでもある「職人ビル構想」。堺の街中に工場を建てにくくなっている中で、今ある工場を縦に積層させることで若手職人が独立するハードルを下げることが目的です。縦に積むことで今までにない工場の見せ方や、職人の活動を広げることが可能になると考えています。インフラや大型機械のシェアシステムなど、職人を取りまく課題と魅力的に解決し、可能性を発揮する手段として提案していきます。

  • 香りをうつす包丁
    A knife that infuse aroma to foods

    collaborator

    混ぜるな危険

    和包丁は、切れ味に特化した道具です。『もし和包丁に香りがついていたら、料理はどう変わるのか』そんな事を妄想しながら提案しました。和包丁の裏スキ部分に、香りを付与する為の部材を装着しました。切る(食材を分離する行為)と同時に、切断面に香りを付与し、食材の旨味と香りが結びつく仕様です。

  • 『matou-磨刀』の木柄
    "matou" wooden handle

    collaborator

    goyemon

    和包丁の持つ伝統的な魅力と、セラミック素材の機能性を兼ね備えたメンテナンス要らずの刺身包丁です。本来の和包丁の刃と柄の繋ぎ方は、金属製の刃を高温で熱し、木柄の穴を焼きながら差し込んでいく方法です。セラミックの場合は、熱した状態で力を加えると割れてしまうのでそれが出来ません。そのため木柄を製造する段階で、刃がピッタリハマる様に一本づつ確認しながら微調整を行い「刺身包丁」と「セラミック素材」の融合に成功しました。

  • 合成ゴムハンドル(TATSUMI)
    Synthetic rubber handle(TATSUMI)

    collaborator

    パーカーアサヒ株式会社

    あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士の

  • 木柄のオブジェ(一輪挿し)
    Wooden handle object(vase)

    collaborator

    大阪商品計画

    大阪府内の中小企業の製造業者・生産者自らが開発した商品の販路開拓までを支援する、大阪産業局と大阪府連携のプロジェクトに参加しました。辰巳木柄製作所は約100年にわたり、和包丁の木柄の製造に専念してきましたが、木柄職人は年々高齢化し引退しています。次の100年も木柄職人が働ける環境を作るために、自社の顔となる木工のオブジェ(一輪挿し)を企画しました。木柄を製造する時に使用する木材や端材を使用し、握ったり・摘んだり・なでまわしたくなるオブジェです。

  • 木柄×木象嵌
    Wooden handle x wooden inlay

    collaborator

    Zouganista 望月貴文

    和望月さんはイタリア在住の日本人で、木象嵌というヨーロッパに古くからある伝統的な装飾の技術を扱う職人です。和包丁や一輪挿しなどに木象嵌を入れてコラボしたり、インスタライブや展示会・ワークショップなど様々な活動を共に行いました。

日々の中で生まれる
柔軟なアイディアの軌跡

初めは木柄制作の技術を培うために練習の時間をとっていましたが、やり始めて2 年くらいたった頃から普段必要とされないカタチ・素材・加工方法など、遊びや寄り道をするようになってきました。現在は、他の職人さんとのコラボレーションやsns での意見交換を通して表現したいモノ・カタチ、アイデアが広がり続けています。

社会へ技術を開き、
双方に可能性を探る

普段の辰巳木柄製作所の仕事では、木柄のお客さんや刃物業界以外の方と接する機会がありません。そのためワークショップを通して工場や技術を社会に開き、木柄職人の可能性を広げることを目的に活動しています。

これまでのワークショップ (一例)

  • 2021.04.29

    辰巳木柄ワークショップ

  • 2022.05.22

    krafka

  • 2022.06.12

    辰巳木柄ワークショップ

  • 2022.12.10

    職人の溜まり場 in堺

  • 2023.01.23

    堺刃物ツアー

  • 2023.04.23

    辰巳木柄ワークショップ

  • 2023.11.04

    日本工芸産地博覧会

  • 2024.01.27

    OPP EXPO 2024

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